« 私のキャリア選びの結論 | トップページ | SC-03E OTAアップデート »

2013年2月27日 (水)

ドコモの転出が止まらないを考える

ドコモの社長がインタビューに答えている記事を見た。

NTTドコモ加藤社長がiPhone獲得交渉の事実を否定、Samsungなどと新OS「Tizen」に注力へ

これを読んで気になった部分を引用すると・・・

「iPhoneはいい端末だと思いますけどねぇ。ただしiPhoneを導入して、(ドコモの総販売台数の)7~8割も売れちゃったら『俺たち、今まで何をやっていたんだ』ということにもなりますしね」

思わず言いたくなった。

「君たちの経営が間違ってたんだよ」 と

まず「売れちゃったら」って言った時点で自分の選んだ経営戦略に自信が無いのが見える。
自らの戦略が間違っていたことを事実として証明されてしまうことを恐れている。
なんとなく、鎖国、TPP、保護貿易・・・なんて単語をイメージしてしまう。

そんじゃ、iPhoneをドコモが扱うとMNP転出が止まるのか?
私は疑問を感じている。

たしかにiPhone目当てで転出している顧客も多いと思うがそれだけだろうか?

ケータイ産業が始まった時に元電々公社NTTには圧倒的なインフラがあった。
全国に税金で張り巡らされた電話線、電柱、基地局・・・
その子会社として、これまた圧倒的なシェアを確保していたドコモ。
その後、ボーダフォンが写メールを流行らせたりガラパゴスと言われたりで今に至る。

気が付けば大手3社で似たようなスマホでの客取り合戦。

この3社の魅力に圧倒的な差が無ければシェアは3等分で落ち着く。

元々、実力以上にシェアを持っていたキャリア。
3社に実力差が無いと顧客が見抜けばシェアも均等化される。
それまでMNP転出は止まらないのではなかろうか?

元々弱小インフラで後発参入したSoftbankはあの手この手で伸びてきた。
ネットを見る限りこの会社に対する批判も多い。
しかし営利企業として成長を狙った姿勢は他の2社よりは伺える。
 iPhone、月月割、実質0円販売、学割への注力etc
どれも、他社が後から真似ている戦略だ。

ドコモにもチャンスはあったはずだ。
ガラパゴスケータイと世界から相手にされなくなった後のスマホブーム。
Windows MobileからAndroidへの切替り時期である。

懲りずにスマホに赤外線、ワンセグ、おサイフを宗教のように付けて売ったのがドコモ。
(当時、私はせっかくのチャンスをアホか?と思った。)
一方、グローバル機iPhoneをそのまんま売ったのがSoftbank。

その後ドコモの戦略に従ってガラスマに走った家電メーカーは揃って衰退。
高スペックを詰め込みまくった挙句にお決まりの防水筐体。
放熱できず自爆したり、糞アプリ暴走で電池が持たなかったり。。。

いい加減、端末創りのセンスが無いことを認め、良質で安価なインフラ提供に舵を切ったほうが良いのではなかろうか?

|

« 私のキャリア選びの結論 | トップページ | SC-03E OTAアップデート »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。