実質0円と一括0円は大違い
よく携帯ショップで本体価格を「実質0円」とか「一括0円」とかで表示されてる。
これ大違いなんだがご存じだろうか?
先日私が購入したdocomoのP-07Cを例に説明してみる。
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【実質0円(機種変)】
docomoショップや大手家電量販店で平常営業時に比較的多く見かけられる例。
docomoが本体代金相当を月々の料金から割り引いてくれているケース。
本体代金45360円は分割扱いとなり店頭での支払は確かに0円。
これ、一見お得そうに見えるけど今時、どのキャリアも似たようなサービスをやっている。
当たり前の割引と考えて良い。
多くのお客の場合はdocomo契約済みで機種変となるだろう。
この場合の月々の支払いは
●本体代金: 1890円 (1890×24=45360円のひと月分)
●通信料金
バリューシンプル: 780円
spモード: 315円
ユニバーサル料: 5円
パケ・ホーダイフラット: 5460円
月々サポート: ▲1890円
合計 ⇒ 1890+780+315+5+5460-1890=6560円/月
一応本体代金1890円相当を月々サポートで割引かれるので「実質」は偽りではない。
たぶん、かなり多くの方が毎月この程度の支払いをしておられると思われる。
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【実質0円(MNP)】
MNPだとdocomoの割引もキャンペーンによっては増額となる。
月々サポートがMNP限定で2100円増額となるのだ。(2012年3月~5月限定だった)
この場合の月々の支払いは
●本体代金: 1890円 (1890×24=45360円のひと月分)
●通信料金
月々サポート以外は1番目とおなじなので省略
月々サポート: ▲1890円+2100円
合計 ⇒ 1890+780+315+5+5460-1890-2100=4460円/月
MNPの場合は1番目に紹介した機種変よりはお安くなる。
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【一括0円(MNP)】
本体代金45360円をインセンティブで0円にしてくれるケース。
4半期末などのキャンペーン時期に見かけるお得な例だ。
本体代金45360円を0円にしてもらえるので月々の支払いはかなり安く出来る。
この場合の月々の支払いは
●本体代金: 0円
●通信料金
この部分は上記と同じなので省略
合計 ⇒ 780+315+5+5460-1890-2100=2570円/月
本体代支払い済みでもdocomoからの月々サポートは受けることが出来る。
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いかがだろうか?
実質0円で喜んで機種変で契約してしまうと2年間で6560×24=157440円
MNPで一括0円なら2570×24=61680円
なんと2年間の支払い総額差は95760円
この話を同僚にしたところ「不公平だ!」と言い出した。
馬鹿言っちゃいかん。
キャリア(docomo)は両方のお客さんに公平に同じ請求をしているのだ。
販売店がキャリアから受け取ったインセンティブ(販売奨励金)をどう使うかで変わってくる。
「実質0円」はインセンティブを販売店側の利益に回した場合。
「一括0円」は 〃 を値引きに回した場合。
その差を消費者が見抜けるか/見抜けないかだけの違いなのである。
店頭でどちらか判らない場合は
「これは一括0円?それとも実質0円?」
と聞けば大抵の場合は店員は即答してくれる。聞けばよいのだ。
「実質0円」はかつてはSoftbankのiPhone販売戦法だったが今ではdocomoもauも使っている。
分割払いとなるので丸々定価だし途中解約時は残金返済も生じる。
私は一括払いでより安価な店舗での購入をお勧めします。
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